日本の猫
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日本では犬と並ぶペットとして猫が人気です。
しかし、もともとはネズミ退治の為に輸入されたものと言われ、外で暮らす猫が多かったため、ペットとして普及したのは第二次世界大戦後と言われています。
日本特有の猫は、尻尾が細長いか短いかで、毛が短めの種類が多いことが特徴です。特に尻尾の短い猫は外国ではあまり見られないそうで、日本猫の大きな特徴となります。今回は、日本でよく見かける猫の紹介をしたいと思います。
黒猫・白猫
黒猫は名前の通り、真っ黒な猫です。
黒猫に前を横切られると不吉である、という迷信もありますが、逆に幸運や商売繁盛の象徴とされることもあり、日本でよく見かける幸運を引き寄せる置物「招き猫」は、黒猫だと魔除けや厄除けになると言われています。また、日本で大手の宅配便会社であるヤマト運輸さんは黒猫の絵を商標にしていることでも有名で、キャラクターとしても多くの方に親しまれています。
白猫は黒猫とは逆に、全身が白い猫です。警戒心が強い猫が多いとも言われますが、その見た目の美しさから人気のある毛色です。
三毛猫
毛色に黒・シロ・茶色の三色が含まれている猫を三毛と呼びます。
面白いことに、三毛猫のほとんどは雌で、雄の三毛猫はほとんどおらず、約3万匹に1匹と非常に珍しいものです。三毛猫は三色であればそう呼ばれるのでいろいろな柄があり、とても個性豊かです。
トラ猫
虎のような縞模様の猫のことです。タビーとも呼ばれます。
単にトラ猫というと黄色と赤茶色の縞模様であることが多く、毛色によっては特別な呼び方をするものもあります。
例えばこげ茶色と黒の縞であれば鳥の雉に色が似ていることから「キジトラ」、こちらは日本で見かけるトラ猫の中でも一番多い種類です。また、灰色と黒色の縞であれば魚の鯖のような色ということで「サバトラ」と呼びます。
サビ猫
別名「べっこう」とも呼ばれ、黒と茶色が混ざったような毛色の猫です。模様が錆のように見えることからこう呼ばれます。
三毛猫と同様、雌であることがほとんどです。海外ではあまり見かけない柄と言われていますが、日本ではよく見かける柄です。
はちわれ
額から鼻筋を割るように2色に分かれている柄の猫を「はちわれ」と呼びます。
漢数字の「八(はち)」の字に似た模様だから、もしくは頭蓋骨を意味する「鉢」を割ったような柄だからと、名称の理由には諸説あります。
日本では8を漢字で書くと「八」、上から下に向かって広がるこの形を「末広がり」と言い、後になるほど広がるという意味から繁栄や幸運を表し縁起の良いものとされているため、同様にこの「はちわれ」も縁起が良い猫とされる場合もあります。
現代では室内だけで飼育されている猫も増えましたが、まだまだ外をのんびり散歩している猫も多く見かけます。見かけたら是非その柄に注目してみてください。
どの柄の猫も可愛くて素敵ですね!