歌舞伎

目次


歌舞伎は江戸時代から続く、日本の伝統芸能です。歌舞伎はユネスコ無形文化遺産に登録されており、能、人形浄瑠璃と並んで日本の三大伝統芸能とされています。

どんなもの?

歌舞伎は、「魅せる」芸術です。緻密なデザインの衣裳や、見る人の目を引く化粧、奇抜なカツラ、そして最も重要なのが役者の動きです。高度に様式化されたその動きで、観客に意味を伝えます。しかし、歌舞伎では江戸時代の日本の言葉が今もそのまま使われているので、現代の日本人でも全てをそのまま理解することは難しいのです。

歌舞伎役者

回転仕掛けの床やドアなどのダイナミックな舞台装置で、即座にシーンを変えたり、役者を一瞬で舞台から消す(あるいは一瞬で姿を表す)ことができます。さらに、客席から舞台へと続く「花道」はドラマティックな入退場には欠かせません。BGMは伝統的な和楽器による生演奏です。このような要素が組み合わさった上で、見た目にも素晴らしく、うっとりするようなパフォーマンスがつくられるのです。

物語は普通、歴史的な出来事に基づいており、心温まる話や精神的な葛藤を描いたもの、ラブストーリー、悲劇、あるいは有名な昔話など様々です。歌舞伎のパフォーマンスのユニークな特徴は、
物語の中のハイライトである部分だけが上演されるということ(一つの作品を初めから終わりまで上演すると「通し公演」というものもあります)。それゆえ、あらかじめ物語のあらすじや解説を読んでおくとより深く楽しむことができるでしょう。劇場では英語の音声ガイドを借りることもできますよ。

どこで見られるの?

昔は、一般的な歌舞伎は江戸(現在の東京)、大阪、京都などの大きな都市にある選ばれた会場でしか見られませんでした。

FFJ

博多座入口(写真提供:福岡市)

現在は、シートのある西洋風の劇場でも観劇することができるようになりました。通常、公演は昼と夜の二部制で、どちらの部も、さらに幕ごとに分割されています。同じ部の上演であれば一幕ごとの購入も可能ですが、チケットは普通、「昼の部」「夜の部」のように、部ごとで売られています。一般に、値段は一幕公演で2000円ほど、一つの部は席の種類によって3000〜25000円ほどです。

FFJ

博多座(写真提供:福岡市)

会場リスト

FFJ

博多座(写真提供:福岡市)

福岡:博多座
地下鉄中洲川端商店街駅 横
サイト:http://www.hakataza.co.jp/
東京:歌舞伎座
日比谷/草線 東銀座駅 向かい
サイト:http://www.kabuki-za.co.jp/
東京:国立劇場
半蔵門線半蔵門駅から徒歩5分
サイト:http://www.ntj.jac.go.jp/english/access/facilities_01.html
京都:南座
祇園の京阪祇園四条駅すぐ隣。阪急河原町駅から徒歩5分
サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/theater/minamiza/
大阪:松竹座
難波駅近くの道頓堀内
サイト:https://www.shochiku.co.jp/play/theater/shochikuza/

役立つリンク

kabukiweb
歌舞伎の最も重要な配給会社である松竹による公式サイト
https://www.kabukiweb.net/
日本芸術文化振興会
http://www.ntj.jac.go.jp/