西公園

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※อยู่ระหว่างจัดเตรียมเนื้อหาภาษาไทย

暖かく心地よい風が吹き福岡に春が訪れると、人々の楽しみは鍋や熱燗から外出へと変わります。川や山や海に囲まれた福岡には大小様々な公園があります。その中でもまず思いつくのが天神に近く、湖に囲まれた大きな公園・大濠公園。近隣の舞鶴公園と共にとても有名で週末は沢山の人々が訪れます。

大濠公園のように人が多い場所は苦手、という方は、運動靴に履き替え、携帯を充電してバスに乗りこみ、豊かな自然と大濠の水辺、そして青く深い海がぎゅっと収まった西公園へ向かいましょう。西公園は明治時代に造られました。その一部はそれよりも古くからあるのですが、詳しくは後程ご紹介します。私が訪れた時はとても幸いなことに桜が満開の時期で、公園がフリフリとしたピンクのドレスを纏っているようでした。西公園には3000本以上の木がありますが、美しい春の時期はたった数週間しかないのでぜひ訪れてみてください。西公園は屋外施設では珍しく、季節や天候に関係なく楽しめます。春爛漫の時期には新緑や落ち葉の茶色、黄土色や赤茶色も顔をのぞかせています。あてもなく歩いていて行くと落ち葉を踏む音が鳴り、秘密の広場や小さな谷に落ちていきそうです。あちこちに目をやっていると、狭く急な階段が落ち葉に埋もれているのに気付かないかもしれません。この公園は昔から丘の上から栄えゆく街を見下ろし、包み込んでいます。

公園へは最北西にある小さな入口か、明治通りと大濠公園沿いにある南側にあると大きな入口から入ることができます。今回は天神から出ているW1バスを降りるとすぐの北西側入口から入ってみました。数分もすると公園の敷地内へ入り、背が高く細い木々が立ち並ぶ坂道へと繋がっています。鳥のさえずりが聞こえてきて、都会の喧騒が私たちを囲む木々の後ろで少しずつ消えていきます。あまり気にならないかもしれませんが、進んでいくと不思議な小さい谷がいくつか、中心の展望台に向かって続いています。

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もうすぐ、景色が綺麗な中央展望台に到着します。木製の船の像の元には、ピクニックによさそうな小さな芝生の草原。その先北側には海の見える展望台があり、博多ポートタワーや港、香椎浜の高台や遠く山々までも見渡せ、海の向こう側には海ノ中道や能古島も見えます。頭上には福岡空港へ向かう飛行機が飛んでいることもあるので、航空機の写真撮影にも向いています。

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ピクニックに何も持ってきていない場合は、ハンバーガーやホットドッグ、冷たい飲み物やアイスクリームを販売する売店もあります。このように自然の中、高台で過ごせる場所は福岡にほとんどないので、ぜひ大空の元で楽しい時間を過ごしてみてください。中央展望台からさほど遠くはない場所に背の高い木々やベンチ、素敵な屋根のある休憩所や不思議な長方形の2本の石碑がある広場があります。

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公園の南から中心へ向かって歩き続けていると、広い歩道と階段が見え、公園内で一番明るく、古い場所へと繋がっています。そのまま登っていくと記念碑が現れます。頂上には小さな円状の場所があり、そこで更に公園の歴史を知ることができます。小石の一つ一つや砂利の山まで公園には深い歴史があることが伺えます。空と近く、静かで、長い歴史のあるこの場所は、まるで歴史が地上から街のてっぺんまで積み重なって出てきたかのようです。

東側展望広場までの道のりは分かれ道になっていて、どちらからでも辿り着くことができます。藤棚の下のピクニック用テーブルは写真撮影には最適。地元の人の西公園のシンボル・光雲神社もあります。光雲神社は、福岡藩士とその藩を称えるため建てられ、高く白い外壁と大きな石造りの中に本殿があります。入口は解放されていて、そこへ続く広い階段があり、その先には数百段の階段が街へと続いています。静かで素朴な雰囲気の西側からの道に対して前記の大濠公園へ続く道は壮大です。神社の石門をくぐる前の階段で後ろを振り返ると、どの季節でも素晴らしい写真が撮れる景色が広がっています。向き直して神聖な石門をくぐると、石段の先の神社の前には小さな広場があり、明るい色の柱が迎えてくれます。

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右側には緑の屋根の白い塔があり、更に右側には小さな赤い鳥居があります。ここは西公園を訪れるなら必見で、1番感動する体験ができます。1つ目の門をくぐると、いくつもの赤いトンネルが繋がっています。よくある日本の風景としてご存知の方も多いのではないでしょうか。ゆっくりとトンネルをくぐっていくと道が狭くなっていき、岩で行き止まりになっている場所の傍に、白い塔があります。何か気配を感じたら、石や木の葉で見えにくくなっている場所に、崩れかけた小さな神社が、静かに佇んでいるかもしれません。お互いにもたれかかっていたり、傾いていたり歩道の上に倒れていたり、隅に落ちていたりするので、赤い手すりに沿って、この神聖な道を進んで行ってください。

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もし「元の世界」に帰りたい場合、足が疲れていなければ、西公園の端にある森にいって紅葉や桜、つつじなど季節を楽しみましょう。公園内には遊具もあるのでお子様連れでも楽しめます。また、駐車場もたくさんあります。

空気と水の大濠公園。地球と石の西公園。福岡は2つの公園に恵まれ、同じ市の中に、ドームと中心街の真ん中の、とても近距離に位置しています。お互いいいところがありますが、私はたくさんの見所があり自然豊かな西公園を選びます。西公園は静かで、歴史を感じられる場所です。

西公園

ホームページ
https://www.nishikouen.jp/
住所
〒810-0051 福岡市中央区大濠公園1番2号
電話
092-741-2004
開園時間
毎日24時間入園可

Written by Roger Ferrari