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福岡市博物館では、11月16日(土)から12月22日(日)まで特別展「「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」を開催しています。歌川国芳や月岡芳年、その一門の浮世絵がたくさん展示されています。

テレビもネットもない時代、挿絵や風俗画として使われた浮世絵は情報拡散のツールでした。浮世絵は、浮世絵を作って販売する版元が企画し、浮世絵師に版下絵の作成を依頼します。絵師は企画内容に合わせ自分のイメージで版下絵にします。幕府を批判するような絵が世の中に広まるといけないので版下絵は検閲を受けます。毒のない絵や皮肉も見えないような絵は人気がなく売れません。そのため検閲をうまくすり抜ける絵を描くのも絵師の才能でした。それがうまかったのが歌川国芳です。浮世絵というと綺麗な美人画や風景画を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、国芳や芳年は当時の庶民が求めていたものを鮮烈な表現で描いています。

ヒーローもの

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勧善懲悪と判官びいきは日本人の感情を震わせます。日本人は正義と誇りを持って強い者に立ち向かう弱い者を応援します。いつの時代でも庶民はヒーローが大好きです。

怪奇もの

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誰もがゾクゾクするような話題や見世物は刺激的で恐怖を呼び起こします。見る人を驚かせ恐怖の底に突き落とすには、絵師一人の才能だけでなく、版下絵を印刷するための版画にする彫り師の高い能力も必要でした。

美人画

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浮世絵というと誰もが思い浮かべる美人画。その描写はとても繊細で、髪の生え際は髪の毛が一本ずつ描かれています。国芳の浮世絵はわずか1mmの間に4本の生え際が描かれており、絵師や彫り師だけでなく、版画を紙に摺る摺師の高い技量で作品の最期を締めくくっています。

役者絵

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歌舞伎は現代でいうところのテレビドラマ。人気役者は江戸時代でもあこがれの的でした。
国芳は人気役者の絵をたくさん売るために3枚の絵をつなげることで1枚の浮世絵になるよう考えました。1枚ずつでも浮世絵として成立するのですが、3枚つなげることでより満足感を得られるようになっています。現代のネット通販にも負けないアイデアです。

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国芳といえば猫といわれるほど。擬人化した猫やかわいい猫を多く描いた国芳の化け猫です。鮮やかな色で描かれた絵の中、薄墨色で行燈に映る猫の影に注目です。

反骨心

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吉原が火災に遭い仮の建物で営業したときの絵です。天保の改革で役者絵や遊女の絵が禁止されました。この絵では、人間の顔は全て雀の顔で描かれています。規制を潜り抜け吉原を描いています。

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こちらは登場人物を全て亀にしてしまった役者絵です。浮世絵は庶民の楽しみ。庶民をないがしろにする幕府の姿勢を自分の腕一本で皮肉っています。

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福岡市博物館で開催されている特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」では名古屋市博物館から約150点、福岡市博物館から約20点のおよそ170点もの貴重な浮世絵が展示されています。浮世絵はカメラのフラッシュを使わなければ全作品写真を撮影することができます。
普通ではとても考えられない質と量を楽しめる展示会にどっぷり浸かってみてください。

福岡市博物館

公式WEBサイト
http://museum.city.fukuoka.jp/

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