知っている?老化を進めるAGEの脅威
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皆さん、AGEってご存知ですか?AGEはAdvanced Glycation End Productsの英語略で、日本語では「終末糖化産物」と言います。この物質、実は老化を促進させる原因物質とされているんです。今回は、AGE研究において世界で第一人者である久留米大学の山岸教授を訪ねました。
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AGEとは?
私たちの体はコラーゲンなどのタンパク質によって、骨や血管の動きが維持されています。
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そのタンパク質に糖がこびりついていくと劣化し、機能が落ちていきます。最終的に糖まみれになり、機能の落ちたタンパク質をAGEと呼びます。
AGEの脅威
山岸教授にAGE化したタンパク質を実際に見せてもらいました。
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左:正常なタンパク質 右:AGE化したタンパク質
AGE化するとタンパク質は茶色に変色します。その変化にプレゼンターのアンアンも驚きを隠せません。
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AGEは、タンパク質だけでなく肌に多く含まれるコラーゲンや、骨にも大きな変化をもたらします。これがしわやたるみ等の老化の原因となります。
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左:コラーゲン 右:骨
AGEは老化以外にも様々な病気の原因になります。
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一日のAGE摂取量の目安はどのくらい?
一日のexAGE摂取量の目安は約15.000exAGEといわれています。「exAGEハンドブック」という本には、普段の食事にどの程度AGEが含まれているのかが記載されています。
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例えば、カルボナーラ=27,033exAGE、サーロインステーキ=26,843exAGE、ピザ=21,783exAGE、カツカレー=17,337exAGE。こうしてみると、私達がいかに余分なAGEを摂取しているかが分かりますよね。基本的に油で調理したものや、炒め物にはAGEが多く含まれています。ですから、寿司やうどん等は比較的AGEの含有量が少なくなっています。
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寿司(1貫平均)=85exAGE、刺身盛り合わせ=2,143exAGE、かけうどん=71exAGE、かけそば=106exAGE。
AGEを抑制するには・・・
ここで体にAGEを溜めない料理のポイントをいくつか紹介します。
①お酢を使って調理する
②高温で長時間炒めない
③電子レンジはできるだけ使用しない
④AGE化を防ぐ食品を食べる
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AGE化を防ぐ食品には、玉ねぎやブロッコリー、きのこ、ブルーベリー、イチゴ、ノニ等があります。中でもブロッコリーに含まれるスルフォラファンと、玉ねぎの皮に多く含まれるケルセチンはAGEの抑制効果が高くなっています。その中でも、ブロッコリースーパースプラウトは、普通のブロッコリーの20倍以上のスルフォラファンが含まれ、特に効果が高いとされています。
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スルフォラファンの研究結果
さらに山岸教授は、スルフォラファンとケルセチンを組み合わせ、相乗効果でAGEを抑制する新成分Sq²(エスキューツー)を開発されました。
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更にSq²を配合したサプリメントや美容液も開発されています。
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AGEの研究を通じ、皆の健康寿命を延ばしたいと話す山岸教授。
AGEの恐ろしさ、お分かりになりましたか?老化を防ぐには若い頃からのAGE予防が大切です。
皆さんもこれを機に、普段の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
一般社団法人AGE研究協会
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