マイクロツーリズム

今はCOVID-19の影響が世界中に及び、遠くへ行く旅行は制限される状況が続いています。

そんな状況の中、日本では「マイクロツーリズム」と呼ばれる新しい旅行のスタイルが生まれています。

自宅から1時間から2時間程度で行ける地域への旅行です。

日本には「県」という行政区画があります。

マイクロツーリズムは自分の住む「県」の中を旅行し、自分たちが楽しみながら同じエリアに住む観光に携わる人たちの収入を応援する仕組みです。

 

マイクロツーリズムを楽しむサンプルとして、福岡県の最大都市・福岡市中心部から短時間で訪れることができる観光地をご紹介します。

 

目次

・大宰府市

太宰府市には日本国内で「学問の神様」として有名な「菅原道真(すがわら みちざね)」を神様としてお祀りしている「太宰府天満宮」があります。

 

菅原道真は845年に京都で生まれ、学者・政治家・文人として有名でしたが、政略により無実の罪で大宰府に左遷されました。多くの人から慕われていましたが903年に亡くなり、919年にお墓の上に神社が建てられました。

学校の入学試験の時期には、多くの受験生が合格を祈願しに太宰府天満宮を訪れます。

太宰府天満宮の近くには日本の歴史を知るうえで大変貴重な建物の跡や神社仏閣があります。

大和朝廷が中国や朝鮮半島との外交窓口とした政府機関「大宰府政庁」は1300年前に作られた場所にその跡を残しています。

アニメ「鬼滅の刃」の主人公の名前に関係すると噂される「竈門神社」や日本最古の国宝の梵鐘を有する「観世音寺」の宝蔵では、京都や奈良にも負けない仏像を見ることができます。

 

・久留米市

久留米市は産業都市として有名ですが、観光地としても楽しめます。

 

久留米は「豚骨ラーメン」の発祥の地とも言われ、「焼き鳥」の街としても有名で、「久留米グルメ」と呼ばれることもある街です。美味しい食べ物がたくさんありますが、食べ物だけでなく旅先としても楽しめる場所がたくさんあります。

 

1600年以上の歴史を持つ「高良大社(こうらたいしゃ)」は山全体が神聖な場所である高良山の山上近くにあり、久留米市の街並みを展望できます。昼間だけでなく綺麗な夜景も楽しめる眺望スポットです

「久留米成田山」の愛称で呼ばれる「大本山 成田山 久留米分院 明王寺」には、インドの世界遺産「ブッダガヤの大菩提寺」と同じ規模の「極楽殿」や高さ62mの救世慈母大観音像があります。

大観音像は中に入って内部の階段で上ることができ、小さな窓から町中を見渡すことができます。

 

・宮若市

宮若市の脇田温泉には福岡市中心部から1時間ほどで行くことができます。

 

1300年ほど前の奈良時代から続く脇田温泉は静かな山の中にあり、温泉の周りには日本らしさに溢れた風景が広がっています。町には6件の温泉があり、宿泊しなくても温泉だけ利用することもできます。

あまり広告や宣伝をしていないので多くの人が集中することもなく、自分のペースでゆっくりとした時間を過ごすことができる落ち着いた温泉です。

整備されたキャンプ場や泳げるくらいきれいな川、「俳句の道」や「ほたるの里」など地域の特性を活かした楽しみが提供されている場所です。

 

COVID-19の感染拡大で、行動が制限される状況が1年以上続いています。

 

日本には「禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)」という諺があります。

「長い時間の中では良いことも悪いことも同じように起こる。悪いことばかりではないよ。」という例えの言葉です

現状を嫌と思えば嫌なことだらけになってしまいますが、少しだけ視点を変えて、今までとは違う旅の楽しみ方を見つけてみませんか。