【博多織】について知ってほしいことがある。
突然ではございますが、皆さん、博多織をご存知でしょうか。
主に、福岡県は博多地区で特産とされている織物で、1976年には国の伝統的工芸品に指定されています。
しなやかで丈夫。そのため、特に着物の「帯」として抜群の評価を集めており、これまた締め心地も良いと言います。
最近では、製品のラインナップも拡大されており、お土産屋さんなどでも見かける機会も増えてきたのではないでしょうか。
福岡市にお住いの方なら、地下鉄博多駅のシンボルマークとして見かけたこともあるかもしれません。
あの柄は、かつて福岡藩黒田氏から幕府へ献上されたことから【献上柄】と呼ばれており、博多織の代表的な柄となっています。
今回は、そんな「博多織」を生産されている【株式会社サヌイ織物】さんにお話をお聞きする機会をいただきました。
昨今、私達の生活にも溶け込み始めている大事な福岡の工芸品。ぜひ、皆さんにもその美しさを知ってほしいです!
สารบัญ
株式会社サヌイ織物さんの博多織製品は・・・・
お話を聞くと、「フィギュアスケートグランプリファイナル」や「フィギュアスケート国別対抗戦」のメダルのリボンとして、はたまた、映画のお衣装として。様々な場面でサヌイ織物さんの博多織が用いられているそうです。
特に映画は・・・きっと皆さんもご存知であろう実写版『るろうに剣心』のメイン衣装で使われています!なんと400m(!)織ったそうです!
そして、なんといっても、新天皇陛下即位の際の献上品。こちらもサヌイ織物さんで織られたものでした。福岡県民として、なんと嬉しい話でしょうか。
かつては着物の帯等で愛されていた博多織は、今や世界から注目される存在になったのです。
日常生活に溶け込む「伝統工芸品」を。
ここで一つ質問です。
織物の技術を守るために必要なことって、何でしょうか?
後継者?技術の継承?
・・・どれも大事なことですが、一番は『産業として成り立つこと』だと、代表取締役の讃井社長は仰います。
そして、産業として成り立つには、博多織にも“進化”が求められる。ということで、サヌイ織物さんからは、私達のライフスタイルに沿ったグッズが数多く出されています。
最近ではもうお馴染みとなったマスクや通勤に欠かせないパスケース、おうち時間に大活躍なタンブラー!最近ではポップアップでのグッズ販売や、日々の情報発信など、時代の動きと共に、ニーズに沿って。博多織を発信されています。
日々、新たな文化が生まれ続けている現在、その時の情勢や流行をいち早く察知し、博多織製品にも落とし込む。時代の流れに乗りに乗られて、博多織の技術は今も、ここで守られています。
『進化することに誇りを持たなければならない』。讃井社長のお言葉が、印象深いです。
博多織をもっと知りたいなら・・・・「博多織工芸館」へ!
サヌイ織物本社のお隣には、博多織のアレコレを学ぶことのできる「博多織工芸館」があります。
なんと、機械織の工房を実際に見学できるのです・・・!幾多の製品を生んできた織機が、実際に動いている様子も見学できます!
職人さんが一つずつ説明をしてくださるので、見学だけでなく、博多織の成り立ちを理解することが出来ますよ!
織機によって、使う糸の数も様々。作る製品によって、使われる織機が違ってきます。
中には、経糸の数が2万6000を超えるものも・・・!博多織が“丈夫”だと言われるわけが分かる気がします。
こちらは、織物の要でもある糸。沢山の種類のお色が揃い、壮観でした。美しいです。
Facebookでは動画もアップしていますよ!
進化を続ける「博多織」。
博多織が生まれた780年前、500年前、100年前・・・そして今。博多織は続いていると言えど、同じものは織られていません。
時代によって、姿を変え、流行に乗り、今私達の目の前にあります。その「進化」に特に重きを置いて、日々製品を生み出されているのがサヌイ織物さんだと感じました。
変わっていないのはただ一つ。「博多で良いものを織っている」という事実。そう讃井社長は仰います。
未来の流行は分かりませんが、きっとその時もサヌイ織物さんは時代に沿った製品を、私達の生活に送り込んでくださるのでしょう。
サヌイ織物さんの本社では、グッズも数多く販売されています。博多織工芸館と合わせて、ぜひチェックしてみてください!
博多織工芸館
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住所 | 〒810-0023 福岡県福岡市中央区警固2-17-30 3F |
アクセス | 地下鉄天神駅徒歩10分 |
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