福岡県立美術館

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※อยู่ระหว่างจัดเตรียมเนื้อหาภาษาไทย

博多ラーメンの器から顔を上げてちょっと時間を取らないと、福岡に住む私たちは、ここが九州の中心地でもあることを忘れてしまうかもしれません。福岡市は、西は有明海に面し、北はメインアイランドの本州に、まるでキスしてしまいそうなほど近い距離にあります。その山のうねりやたくさんの動植物などの自然の素晴らしさは、何年もの間、芸術家たちによって愛されてきました。

福岡県立美術館は天神のかなり北に位置し、那珂川の近くにある、ごく一般的な緑あふれる須崎公園の中の小さな建物です。騒がしい天神から、落ち着いた雰囲気の通りを抜けて静かな公園を歩いてくると、揺れる木々の向こうに、美術館のこげ茶色のレンガで覆われた印象的なファサードが急に現れ、まるで福岡市全体をどこかに置いてきたような気になるかもしれません。とは言え、福岡県立美術館は、おそらく市内で一番小さな美術館です。もし、来る途中に美術館の特徴である塔に気づかなかったら、塔がいきなり現れたように思うかもしれません。1階は、上の階とは対照的に、金属の梁で支えられた大きなガラス張りの窓で覆われています。

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現在の美術館は1985年に開館しましたが、建物は、現代建築家の佐藤武夫氏によるデザインで、1964年に福岡県文化会館として建てられました。内装は、まだ20世紀半ばのモダンな美しさが色濃く残っています。美術館の中に入るとすぐに、小さなインフォメーションデスクと2階へと続く広い階段が目に入ります。吹き抜けはありません。1階にある、大きくて雰囲気の良さそうなカフェに立ち寄らない限り、入り口からすぐに階段へ進むような建築になっています。ここの空間は横に広がっているので、来館者の目は、見上げたり見下ろしたりというよりは、周りを見渡すことになるでしょう。階段の金色の手すりを辿っていくと、バルコニーのような中2階へと続きます。そこにある低いテーブルと鉄のフレームのあるイスは、1960年代の建築雑誌から飛び出してきたような光景で、スポットライトの下では、グレーやくすんだミルクティーのような色です。このフロアにある大きなスクリーンでは、開催中の展覧会に関連したプログラムが上映されています。この場所まで来たときに、どこに実際の展示室やギャラリーがあるのだろうと不思議に思い始めるかもしれません。入口のフロアガイド以外は、館内のサインはほんの少ししかありません。中2階から少し階段を上ると、まるでリンゴの中心のように、美術館の中心を走る階段通路へと続きます。ここまで薄暗い空間を歩いてきたので、天井の丸ガラスから入る明るい光を見ると安心するでしょう。この階段通路が展示室への行き方で、展示室間を簡単に移動することができます。3階には4つの展示室があり、4階には大きな展示室が1つあるだけです。美術館へ行く前に、展覧会のスケジュールを確認しておくことをおすすめします。この美術館は常設展示がないようなので、時間の許す限り、何時間ものんびり過ごそうと思って来てはいけません。興味のある方は、2019年の10月半ばから年明けまで開催される予定の‘大相撲展福岡~Oh! SUMO EXHIBITION~’という展覧会に行ってみては如何でしょうか。

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4階まで辿り着いたら、佐藤武夫は建物を上下逆に設計したと思ってしまうかもしれません。下方のフロアは開放的な空間が広がっているのに対して、最上階は込み入ったつくりになっています。一番広い展示室と同様に、何世紀にも渡る世界中のアートについて上映しているビデオブースがあります。しかし、おそらくこの美術館で一番素晴らしいのは、小さいですがとても良くつくられている美術専門の図書館でしょう。美術雑誌と同様に、写真に関する本、日本美術や西洋美術の図鑑、世界中の展覧会の図録など、3万冊もの本が収蔵されています。美術に興味のある方は絶対に行くべき場所です。残念ながら借りることは出来ませんが、勉強するための机と椅子は用意されています。公園の景色が見えるのもとてもリラックスできます。

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私が4階の展示室へ訪れたときは、20世紀を代表する九州の画家、江上茂雄の展示が行われていました。江上の作品はほとんどがパステル画で、かすんだ田舎の風景を点描画で描くスタイルか、九州の風景をコントラストの強い色彩で描いたものです。彼の作品は、ピサロやスーラの絵を思い起させます。このような素晴らしい展示は、一般の人々に、もっと九州を見たり旅をさせたりする良いきっかけになるでしょう!ビデオブースの近くのエリアには、日本国内でこれから開催される展覧会や美術館について、驚くほどの数のリーフレットやニュースレターがあります。もし、日本国内を旅行する予定があって、旅行先で美術や文化に触れたいと思っているなら、ここで情報を得られるでしょう。

福岡県立美術館は他の福岡市内の美術館に比べて簡素で専門的ですが、福岡市だけでなく福岡県全体にとって、重要で価値のある文化的な場所です。もしこの辺りに来たなら、カフェに立ち寄るだけでもいいですが、素晴らしい作品を見たいと思ったら、美術館のウェブサイトをよく確認しておきましょう。天神にあるモダン建築の美術館で、県内の素晴らしい画家たちの作品を見逃すのは残念ですからね。

福岡県立美術館

ホームページ
https://fukuoka-kenbi.jp/
住所
Fukuoka-shi, Chou-ku, Tenjin 5-2-1, 810-0001
開館時間
【展覧会】午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
【美術図書室】午前9時~午後5時30分
休館日
月曜日

Written by Roger Ferrari